分かってる。今日の企画はバカな企画だ。きっと結論は「美味しくない!」である。コーヒーの「欠点豆」だけを集めて飲むなんてやる必要のないこと。暇人で変わった奴のやること。やる前から分かっているのにそれでも自分でやることにこの実験の意味がある。
不味いと分かっていても飲んでみた飲み物はあるか?
今日はその不味いと分かっていても、言われていても体験をするという試み(笑)
いままで何度となくコーヒー豆を手に入れては、その豆の状態を確認することをやってきた。それは過去のブログ記事を見て貰えれば分かるとおり。するとwebやコーヒーの本などでも出てくる「欠点豆」が購入したコーヒー豆にはいくらか混じっていた。
その「欠点豆」は【美味しくない】という風にプロの人たちが言っている。そのことから「欠点豆」を美味しい珈琲を飲むための悪として、目にしたモノはハンドピックで取り除いてきたのだが・・・
でも・・・本当に「欠点豆」は不味いの?
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欠点豆ばかりを集めるなんて無理!と思ったら意外と簡単にできてしまった
今回、このばかげたことをやってやろうと思ったきっかけはこのコーヒーを手に入れたから。この写真を見てほしい。そう、深煎りのコーヒー豆。ただこのたコーヒー豆、とにかく「欠点豆」の量がハンパない。写真は「欠点豆」を集めて撮った写真ではなく、180g買ったコーヒー豆を握ったらこれ。もう今までに見たことのない割合で「欠点豆」が!
ちょっと選別してみたらこんな感じになってしまった。
後ろの山はまだ選別していないモノ。50gも選別していないのにこの手前の「欠点豆」の山ができてしまうというホントに想像を絶する状況。まあ、こんなコーヒー豆を買ってしまったのがそもそもいけない。そこは素直に反省する。
でも、こんなにたくさんの「欠点豆」を簡単に集められる事なんて無い!これはチャンスなのだ。「欠点豆」だけを集めてコーヒーを抽出する!そして味わう!
それだったらこのはじいた豆で淹れてやろうじゃないの。ハンドドリップで。不味いと思うけど、気が進まない部分もあるけど真実を確かめよう。
欠点豆を集めたものと欠点豆を除いたものとで抽出し比較
本当に「欠点豆」は不味いのか?
左が「欠点豆」だけを集めて挽いた15g、右が「欠点豆」を除いて集めた15g。ドリッパーはカリタの101を用意。カップで味の違いが出るとは思えないが、念のためにカップも色違いで用意。
抽出はハンドドリップで200mlとする。200mlを量るためにハリオのサーバーを使用。お湯は水道水を沸騰させドリップポッドに移し注湯することにした。
「欠点豆」だけで抽出する
「欠点豆」だけを集めたコーヒーを先に抽出することにした。まずはいつも通り蒸らしから。あまりモコモコ膨張しないコーヒーだ。欠点豆だから?
抽出中。抽出している感じではなんか悪くは無いような感じにも見える。200ml抽出したところで完了。ドリッパーを外す。
良い豆だけで抽出する
続いて「欠点豆」を除いて出来た良い豆だけを挽いて抽出。蒸らしの状態は「欠点豆」を集めたものと変わりなかったので省略。抽出を開始するが・・・こちらも悪くは無いように見える。こっちも200mlを抽出し終えたところでドリッパーを外す。
実際に飲んでみる
抽出を終えたので実際に飲む。左が「欠点豆」で抽出したコーヒー。右はそれを除いた良い豆のコーヒー。味は・・・
まずは今まで飲んだことのない未知の味、怖いモノ見たさで「欠点豆」で抽出したコーヒーから!恐る恐る口にする!
「欠点豆」で抽出したコーヒーの味
う~ん・・・なんか嫌な苦味、口の中に拡がる雑味。苦味と言うよりも雑味と言った方が的確。これはあんまり飲みたくないなぁ~。という味(笑)
ちょっと飲んだだけでいただけないと感じるコーヒーだった。でも、これはもしかしたらこの買ってきた珈琲がそもそも外れなのかもしれない。では美味しいはずの「欠点豆なし」のコーヒーを飲む!
良い豆だけで抽出したコーヒーの味
口に入れた瞬間に分かるクリアな感じの味!深煎りのコーヒーで味わえる苦味。これなら沢山飲めそう!という味(笑)
やはり違いがわかる。なんというか口の中、舌に残る雑味が違う。やっぱりこれがない方がコーヒー全体がまろやか、クリアになって美味しい。そんなわけでプロの方々が言う「欠点豆」を取り除くことはコーヒーの味を上げる!ということが素人でもわかった。
いかがでしたか?このお馬鹿な企画。僕はもう二度とやりたくない。
結論:「欠点豆」は美味しい珈琲の敵。駆逐しろ!(笑)