僕は自分でも課題だと思っていたのですが、優しいのではなく、優しすぎる部分がある。それはひと言で表すと「強さ」のない優しさなのかもしれません。ただ、その「強さ」って何だろう?やっと見えてきたのでその事についてまとめます。
優しさとは何か?
辞書で引く優しさはどうなのか?
優しさについて知りたいときどうしますか?まず・・・ググる、グーグル先生は何でも教えてくれるから(笑)。そんなわけで「やさしい」という言葉の意味を引く。
[形][文]やさ・し[シク]《動詞「痩(や)す」の形容詞化で、5が原義》
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。「―・い顔かたち」「声が―・い」
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。「気だての―・い子」
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。「地球に―・い自動車」「肌に―・い化粧水」
5 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
「なにをして身のいたづらに老いぬらむ年のおもはむ事ぞ―・しき」〈古今・雑体〉
6 控え目に振る舞い、つつましやかである。
「繁樹は百八十に及びてこそさぶらふらめど、―・しく申すなり」〈大鏡・序〉
7 殊勝である。けなげである。りっぱである。
「あな―・し、いかなる人にてましませば、味方の御勢は皆落ち候ふに」〈平家・七〉[派生]やさしげ[形動]やさしさ[名]やさしみ[名] ※デジタル大辞泉より
すごく沢山の意味がある。しかし「つよさ」という感じの意味が書かれている項目は1つも無い。5番が原義とあるなら当然かもしれない。既に優しさとは原義から離れていってしまっているのか。
様々な優しさの定義
さらに進めて「やさしさとは」と検索をすれば、それこそたくさんの記事がでてくる。
・見返りを求めないで与えること
・損得勘定なしで接すること
・時には突き放す勇気があること(強さがあること)
・相手に真実を気付かせてあげること
などなど。これは部分的に切り取っているので誤解を生むかもしれないのですが、Webの情報を見ていると辞書の意味を超えて様々な優しさの定義があるのが分かります。
そしてその中に度々出てくる「”本当の”優しさ」という言葉。本当の優しさがあるなら優しさに嘘があるのか?偽物があるのか?
実は僕もそう思うときがありました。ある時は「あなたの優しさは嘘」というように言われたことがあります(笑)
でも、今は違います。僕は優しさはやっぱりどんな形であれ優しさなんだと思うんです。
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僕が考える優しさ
優しさに”本当”も”嘘”もない
本当の優しさと本当ではない優しさ。僕がたどり着いたのはそこではありません。
優しさは優しさ。本当のものも偽物もない。
優しいとか優しさとかっていうのはその人の持っているひとつの心、性質、特徴。何があったら本当の特徴で、何があったら偽物の特徴なんてことはないはずです。
優しさはその人が持つひとつの心の性質。料理で言えば素材やスパイスの1つです。だから、料理を作る時に素材やスパイスの相性があるように、優しさを引き立てる、相性が良い心の要素が他にある。
その性質(素材)の組み合わせで出来た料理が”本当の優しさ”と言われるものなのではないかと思うんです。
優しさと相性の良い性質の組み合わせがある
優しさを性質のひとつと考えると、例えばその優しさの性質は「強さ」という性質によって混ざって良い味になる。この強さについてはまた述べますが、優しさに加え、心の強さを持ち合わせていると人としての味が良くなる。そういうことです。いわば塩とコショウみたいな関係?(笑)
逆に味をしつこくしてしまうのが、臆病な心、人から嫌われたらという強迫観念のようなもの。これらは優しさの性質を別の印象として植え付けてしまう。料理で表現するなら味付けを濃くしすぎてしまう。優しすぎるとはそういうこと。「優しさ」という性質と「弱さ」という性質が混ざると「優しすぎる」になる。
つまり、優しさと一緒に何を心に持ち合わせているかで、人間味が変わってくる。まあ、当たり前って言えば当たり前ですよね(笑)。
そして「本当の優しさ」というのは、優しさと一緒にこれを調理すると僕の好みになりますよ、ってことをそれぞれの人が述べてるんだと思うんです。
優しすぎる人から優しい人へ
僕がそうであるように優しすぎる人は臆病だったり、人に嫌われたくないという強迫観念のようなものを持っていて、それが優しさを優しすぎにしてしまっている気がします。
きっとそれを分かってる人は多い。「そんなこと、分かってる。でもね・・・」という心の中に出てくる言葉、想い。ただ、優しすぎる人から優しい人になりたい。そのためには優しさの他に何が必要なのか。
僕が思うのは「強さ」です。その「強さ」とは何か。次回の記事では僕の優しさの好みについて語ります。