こんにちは。七転び八起きです。2014年に年末のテレビを見ていたら・・・2015年、つまり今年の大河ドラマについてやってました。井上真央主演の『花燃ゆ』だそうです。
原作本はないとのことですが・・・
これって時代背景としては思いっきり司馬遼太郎著『世に棲む日日』じゃないですか!と思った次第です。そんなわけでブログにしてみました。
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幕末の吉田松陰、高杉晋作が主人公の本
全4巻のうち前半1巻途中までは吉田松陰が主人公
さて、この司馬遼太郎著の『世に棲む日日』は全4巻です。文庫でも出ていてブックオフなど中古で100円(税別)で売っているところもあると思います。
内容としては幕末の長州藩のこと。中心人物である吉田松陰の物語からはじまり、弟子の高杉晋作に続いていく流れ。今回の大河ドラマの主人公「杉文」の兄が吉田寅次郎(後の吉田松陰)。だから、杉文と目線は違いますが非常に近いところの物語のはず。
そして吉田松陰の弟子にあたる久坂玄瑞が杉文の旦那さん。この久坂玄瑞もこの本には沢山出てくる。吉田松陰がなぜ黒船に乗り込んだのか、どんな覚悟だったのか、その部分についても司馬さんの視点でよく描かれていて面白い。
吉田松陰のパート部分で感じるのは「まっすぐ生きる、清く生きる」「自分を貫く覚悟」ということ。最後は処刑になった吉田松陰。それでもそのエネルギーは弟子や周りの人達へ受け継がれていく。本気だからこそ人々に伝わるんですね。
『世に棲む日日』をはじめ、司馬遼太郎さんが書いた幕末から維新の時代の本は多数ある。共通しているのはその時のエネルギーと、時流に乗った者、乗れなかった者の先見の明と覚悟。さらには掴んだ情報をどう判断したか、決断したか。そんなところを感じる。
後半からは高杉晋作が主人公
そして2巻の後半からは高杉晋作が主人公となる。僕がこの『世に棲む日日』を読むきっかけとなったのは・・・
テレビの特番でおじさん達が「幕末で一番格好いいのは高杉晋作だ」と言っていたから(笑)
高杉晋作って名前は知ってるけど、そんなに格好よかったっけ?
それがこの本を読むきっかけ。
さらにその番組を見る直前に司馬遼太郎著『最後の将軍』を読んで「徳川慶喜格好いい~!」と思っていたところだったのも大きな要因。敵方になる高杉晋作が一番格好いいなどと言われると確かめたくなる。それで同じ著者の本で比べたら良いだろうと『世に棲む日日』を手にしたのでした。
結論!高杉晋作は格好いいのか?と言われると・・・
答えは「格好良すぎる!男として。」となった(笑)
ただ、高杉晋作の格好良さって男だから好き!という感じの格好よさなんだろうなと。女性からみたらなんと無鉄砲な遊び人なんだろう!と思われそうなキャラクター。
※個人的には徳川慶喜が好きです。
幕末の長州藩がどう描かれるか楽しみ
話しは戻って大河ドラマ『花燃ゆ』。幕末の長州藩、そして日本を動かしていった人物達がどのように描かれ、どう進んでいくのかとても楽しみなドラマです。
『花燃ゆ』の原作はないとのことなので、予備知識としてこの『世に棲む日日』いかがですか?
司馬 遼太郎 文藝春秋 2003-03-10
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