『超一流の二流をめざせ』というタイトルに目を奪われた。何じゃそりゃ?と(笑)
超一流の二流・・・組織のNO.2のこと?
超一流の二流・・・そもそも二流ってなに?
そんな疑問が浮かびながら発売前の書籍に関わらずネットで予約。僕にしては珍しい。ここ一年で予約して購入した本はNexus5の本ぐらいだろうか(笑)
まさにこのタイトルに惹かれて購入したこの本。今のところ僕が今年読んだ本の中で1番読んで良かったと思うものとなった。
世界一残酷な成功法則は一流ではない99%の人に向けられたモノ
まず、本書でガツンと思い知らされる。僕はいま「一流」ではないしこのままでは「一流」にはなれない。なぜなら、いまある成功法則は「一流」の人たちの書いた成功法則だし、世の中に出回るベストセラーは僕らの求めるものが狙って書かれているからだという。
考えて見れば当たり前のことなのに、僕らはベストセラーというだけでなんか本の内容が良いのではないかと期待して手に取る。そして、中を見て納得する。「やっぱりね!」と。
この「やっぱりね!」という感覚、本を読んでいると頭の中で繰り返されることがないだろうか?僕はよくある。それは、成功法則だったりスピリチュアルだったり、多くの本は実は似たような事が書かれているから。それって何となく思っていたこと。
だからこうなる・・・「やっぱりね!」と。
内容は分かっているのに出来ない現実
でも本を読んで実行しても出来ないことがたくさん出てくる。内容は分かっている。何冊も本を読んで共通するようなことがある。ポジティブシンキング、引き寄せの法則、習慣化、時間の使い方などなど・・・
もちろん、身につけられたものが無かったわけではない。前進は少しずつしているし、成長していると自分でも思う。それでもこの速度で成長する事で、世の中に沢山ある成功法則の著者達と肩を並べるぐらいに至ることができる?と聞かれたら自信はない。
何でだろう?分かっているのに出来ない。
多分、それは本質を分かっていないから。そして、僕は彼等とは違うから。彼等のような「すごい人」にはなれない。今のままではなれない。それは僕がとっている生き方、考え方の問題なんだ!
世の中で大きな成功を収めている人は1%。世の中の成功法則はその1%の人が書いているものが殆ど。残りの99%にあたる僕がそれをすることは実は世の中に踊らされている?マーケティングにやられているだけなのかもしれない(笑)
ストーリーと完全を求める性
映画を見て後味が悪い終わり方をするものを見るとなんか納得できない。
マンガで思わぬ展開にて思い入れのあるキャラクターがあっけなく死ぬと納得できない。
そんな経験がいくらでもある。それって、僕自身が期待しているストーリーや完全性があってその通りになってくれるものでないとスッキリしないし、好きになれない。それがでているいい例だ。この性がある以上、世の中の多くの人が好きなストーリーに踊らされ、それに沿った行動になる。
これで自分らしく生きられるのか?
劇薬とも思える内容
序盤からずっと考えさせられ、気付きのある内容の本書。出版業界の問題などにも触れ、一般の人が求めている、都合良くとらえていることとベストセラーの関係についても触れているからか、書店を何カ所か見たけど平積みして目立つ場所に置いているところはなかった。
この本は僕にとっては劇薬だけれども今年読んだ中で、1番インパクトがあり、新しい発見、視点を持てるものだった。
世界一残酷な成功法則は視点を変えると残酷ではなく当たり前のことになる。人それぞれなんだから、同じストーリーで生きなくていい。別のストーリーで生きた方が良い。そういう風に思える人が他にも出てくるのではないか。そう思わせる本。
劇薬、飲んでみますか?
長倉顕太 サンマーク出版 2015-09-07
売り上げランキング : 501
|